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田舎で立派な建物を建てた結果が悲惨だった…

 みなさん、こんばんは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、田舎で立派な建物を建てた結果について。
 今年、1月くらいだったかと思いますが、大手ハウスメーカーの担当の方より東北地方の寄宿舎の売却依頼をいただきました。
 その寄宿舎は新築後未入居だそうで、大手ハウスメーカーの担当の方は施主である売主の代わりにいろいろな不動産会社に買い先を探して欲しいと連絡をされていたそうですが、どこも具体的にご対応いただける不動産会社は今日現在現れていない様子。
 というのも、多額の資金を投下し、大手ハウスメーカーで新築した建物を売ろうとしても田舎ではどんなに建物が立派でも数千万円という価格帯は非常に売りづらい…。

 当社としてもお手伝いをさせていただきたいとは山々ですが、こういった案件はいくら頑張って好条件の買主様をお探しできたとしても、売主様からすると「新築時の○○千万円の建物がこの不動産会社ではこの金額でしか売れなかったのね」と言われてしまう…。

田舎の高額物件 売却
 実際に以前お手伝いさせていいただいた静岡県下田市の案件ではほとんどお問い合わせがなかったにもかかわらず、何とか売却できたのですが、最後に売主様より「もっと高く売れたはずだ」と言われてしまったことがありました。
私はそれ以来、田舎で高額売却を望まれるお客様のお手伝いは基本的にしないようにしております。
そういったこともあり、今は他の不動産会社から売れないと言われ、タダでも不動産を手放せずお困りの方の救済にシフトしています。

 話はそれましたが、田舎で高額物件を購入したり、多額の資金をかけて建物を新築する場合は、将来売れないリスクがあることをよく理解してから進めていただいた方が良いと思います。
もちろん、高額物件が全てダメなわけではなく、田舎では売りづらくなってしまうリスクが高くなってしまうということです。

東北地方の新築未入居の寄宿舎については、無事に買主様が現れることを祈るばかりです。