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安心な取引のためにある不動産会社が…

 みなさん、こんばんは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、本日お客様いただいたお客様からのご相談について。
 そのお客様は、埼玉県某所の戸建を購入し、貸家として運用するために初めて不動産を購入されるお客様でした。
すでにお客様はその戸建にお申込みをされており、ご契約前の段階で私にご相談いただけました。
 内容は、「もともと399万円で販売されており、399万円で申込みを書いたのに、明日契約予定で今日届いた契約書の案文には400万円になっていました。1万円増えているのは何のお金でしょうか?」というものでした。
それに対し私は契約書をざっと目を通し、「399万円で申込みされたものは400万円にはなりません。それに契約書の内容についていくつか気になる点もあります。シロアリや傾き、雨漏り等があって、その補修費用を考えて、投資としてなり足りますか?初めてであれば、できればお金がかかっても建物診断はされた方がいいと思います」と回答しました。
 するとお客様は、「私も不動産を購入するのが初めてで、実は不動産仲介会社の方に申込みをした後に建物診断をさせて欲しいとお願いしたのですが、不動産仲介会社の方からは『申込後に建物診断をするなんて売主に伝えたら売ってもらえなくなりますよ、だから売主には言えない』と言われてしまった。せめて床下は見せて欲しいと伝えたところ、それはできない、と突き返されてしまいました…。正直この流れで本当に契約をしてもよいのか不安です」とのこと。

不安 不動産売買

 私はお客様に「ご心配ならその不安材料を事前に解決すべきです。もし、それで売主様サイドで売却していただけないのでしたら、御縁がなかったということでいいと思います。もう一度、契約日を延長してでも建物診断、床下点検をさせてもらえないかお願いしてみてはいかがでしょうか」とお伝えしました。

 そして、その通りにお話しされたお客様は「こういう話し方をされる方とは今後お取引きしません。不信感しかないです。」と不動産仲介会社の方に言われてしまったそうです…。
お客様は「その不動産仲介会社、売主である不動産会社とはご縁がなかった」のだとすっきりされたようです。

 とはいえ、今回のご相談については、個人的に思うところがあります。
それは、お客様が不安を払しょくするために建物診断をしたいと言ったにもかかわらず、安心安全な取引きを目指す不動産仲介会社の方が「安心・安全な取引き」の逆をいっている…。
何やってんだか…、同じ不動産業界の人間として恥ずかしい…。
不動産業界もまだまだ全体的なレベルアップが必要だと実感しました。涙