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保安林の売却、保安林解除はできる?

 みなさん、こんにちは。

再建築不可物件コンサルタントの田中です。



 今回は、保安林の売却について。



保安林 売却



 保安林には砂防や崖崩れ防止、森林資源の確保などいくつかの役割があります。

保安林指定は、所有者からの申請で審査・指定されます。

保安林に指定されると固定資産税が安くなり、相続税評価額も低くなります。

…が、一度指定されると解除が難しい…。

今日はとある森林事務所の方と打ち合わせをしたのですが、保安林の解除にはそもそも解除できる保安林かどうかがポイント。

 もし、解除できる保安林でも解除できるくらいまでは2つの許認可に複雑な手続きがいっぱい。

中には手続きが難しいという理由で保安林解除を取り止めてしまう方もたくさんいるそうです。

実際に保安林を解除するには実工事を除き、半年くらいはかかってしまいそう…。

さらに保安林解除申請には、解除後何に使うのかも審査対象とのこと。

結構大変そうだなぁというのが、私の印象。



 ちなみに保安林は保安林のままで売買は可能です。

間伐や所有者の変更時には届出が必要、忘れずに。



 実際、森林事務所には「保安林を解除できないか」、「保安林を寄付したい」などの声が複数寄せられているようです。(^_^;)