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管理が出来なくなった田舎の農地の行方

 みなさん、こんにちは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、管理が出来なくなった田舎の農地の行方について。

 今年の3月にお客様より「農家出身の母が1年前に他界し、相続人である父が取得しました。父は高齢で農業はしたことがなく、管理もできず不要です。農地の縛りもあり、売却も難しく、長年の悩みの種です。私は神奈川県に住んでおり、農家でもなくその農地(静岡県)の管理ができません。生前より母から困っている土地がある、ということは聞いていましたが、相続の際に25件もあることがわかりました。今年に入り父は体調を崩し、父が元気なうちに何とか処分したいと考えています。」というものでした。
 なお、その農地のうちいくつかは、数年前に農業委員会からの通知で「農地パトロールをしたが、農地として管理されていない」という勧告書もきていたそうです。
また、その農地を手放すために司法書士の先生にご相談をされたそうですが、「一般論としてはなかなか難しい」と言われ、過去いくつかの地元不動産会社からは嫌な思いをされたそうで相談したくはない、と当社にお問い合わせをいただきました。

 当時、当社ではコロナ禍により他県移動を自粛していたこと、昨年よりお待ちいただいているお客様がいることをお伝えしました。
それでも何とかしたいとお考えのお客様の熱意に押され、後日面談をしました。
そこで資料を拝見し、私の今までの経験と今回のケースの対応策をお話ししました。
するとお客様が私のアドバイスを素直にお聞き入れいただき、実践。
そうしたところ、地元の遠縁の方が協力者となり、農家の方やNPO法人の方のご協力を得ることができました。
そして…、このお母様の代から苦労をされていた農地を手放すことができたのです!
農地再生 リライト横浜
先祖代々所有してきた農地等を地元にいる方々にお引受けいただけることができ、これからそれらの農地等はまた息を吹き返します。(不動産を繋がげることができたのです)

それにしてもばらばらに散らばった25件の農地や山林を売却できるお客様は、きっと私より営業力があるに違いありません。(笑)
今日、久しぶりにお会いしたお客様の顔には満面の笑みがうかんでいました。!(^^)!