ブログ

再建築不可物件リフォーム時の注意点

 みなさん、こんばんは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、再建築不可物件リフォーム時の注意点について。
 本日、新規でご相談いただいたお客様は、建替えができない相続した戸建をリフォームされたお客様でした。
再建築不可物件 リフォーム
リフォーム工事費用はなんと、2,500万円。
当初は、リフォームローンの取り扱いもある大手リフォーム会社でのリフォームを検討されましたが、金額面での折り合いがつかず、地元工務店で工事をされました。
ただ、ここで問題が…。
地元工務店へに工事費用の融資利用について相談したところ、リフォームローンの取り扱いがないとのこと…。
2,500万円もの金額、何とか用立てしなければならないとの一心でお客様はお勤め先のお取引先の関係で何とか短期的に融資を組むことに成功、この時点で事なきを得ました。
ただし、大部分の金融機関からは建替えができない戸建は土地の価値がないため、融資はできないと断られてしまったそうです。
借入できたのは良かったのですが、借入金利が高く、借入期間も短めのため、毎月の返済額が高額となり、借り換えをご検討中。
このタイミングで私のもとにご相談いただきました。

 私が思ったことは次の通り。
・スケルトンリフォームだったとしてもそもそもリフォーム費用が高すぎる。
 →もし、当初よりご相談いただけていればリフォーム費用をもっと抑えることができたのでは?
・リフォーム前に建替えできるようにしてから、土地の価値を上げ、リフォームローンの事前審査、
 承認を取得し、リフォーム工事を行っていれば資金繰りに困ることはなかった。

 今回の件については、リフォーム金額が多額の金額だったため、個人的にはお客様というより完全に地元工務店のミスに近いと思います。
 普通の感覚であれば、「リフォーム費用が高額になっていますが、資金的にどのようにお考えですか?」と聞くのが当たり前。
「リフォームローンを組みたいんです」と言われれば、「どこの銀行でいくら借りるんですか?」と質問し、「担当者と直接お話ししてみますので担当者とご連絡先を教えてください」という流れになるはず。

 みなさんは同じような過ちをしないよう、多額のリフォームをする時には「資金繰り」について、工務店を巻き込み、金融機関の事前の確認をとってからリフォームするようにしてください。

 今回の案件、私が行うのは建替えができるようにして土地の価値を上げられるかどうか。
それができれば良いのですが、ポイントは既存建物が過去どのように建築されたかということ。
お客様のために、何とか頑張ります!