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意外とあるかも、地下から埋蔵金!?

 みなさん、こんにちは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今日は、埋蔵文化財について。
 当社が購入した鎌倉市のとあるところの建替えができない物件(再建築不可物件)。
今後、再生に向けて先ほど市役所にて調査をしてきました。
 調査項目はいくつかあったのですが、調査物件は埋蔵文化財包蔵地内の物件でした。
 この埋蔵文化財包蔵地とは、過去に周辺にて遺跡がでてきた場所や地下に地積が埋まっていることが予想されるところが指定されます。
 なお、今回の物件は、「遺跡散布地・城館跡・砦跡・集落跡」でした。
 これが昔の墓地の跡地とかだったら、ちょっとひいちゃいますよね。
それはさておき、歴史の長い鎌倉市には他の地域では考えられないくらいの埋蔵文化財包蔵地があります。
埋蔵文化財包蔵地 鎌倉市 リライト
 これが埋蔵文化財包蔵地を調べるための地図。
鎌倉市では約半分くらいが埋蔵文化財包蔵地に該当。

 ちなみに埋蔵文化財包蔵地に該当している場合は、掘削をするときには工事の60日前までに届出を行う必要があります。
 そして、その結果、掘削の範囲が浅い場合は何もなく、許可が下りる場合もあります。
ただ、監督官庁の指導のもと、事前発掘調査になる場合もあります。
 さらに事前発掘調査の結果、遺跡がでてきてしまったときには、工事の中止、なんてことも…。
しかも、その間の調査にかかる費用は原則、事業主負担となってしまいます…。
 地下から埋蔵金がでてくることがあればいいのですが、現実はそんなに甘くありませんね。
とにかく埋蔵文化財包蔵地内の物件は、届出等が必要なので忘れないようにしてください。

 つい先日、ヤフーニュースを見ていたところ、アイドルグループのV6の岡田君の新居でも地下から遺跡がでてきたような記事がありました。
 意外とないようであるんですね、文化財包蔵地は。

 埋蔵文化財包蔵地についての詳細は、管轄の教育委員会の文化財課までお問い合わせください。