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別荘地の行く末といらない土地の処分方法

 みなさん、こんばんは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今日は、別荘地の行く末について。
 昨日まで岐阜県郡上市の別荘地の売却のため、出張をしていましたが、その間も複数の不動産の売却・処分のご相談をいただきました。
 それは、群馬県吾妻郡長野原町の別荘地内の土地、静岡県伊東市の別荘地内の土地、東京都荒川区内の再建築不可物件の借地権付建物2件、横浜市港北区の崖下の土地などなど。
 特に「両親が何十年も前に購入した別荘地を相続してしまった、場所もわからないのに毎年固定資産税と管理費がかかってしまう。タダでもいいから手放したい」というご相談が非常に多い。
 バブルのころに土地の地価があがることで投機的につくられた別荘地、今となっては軽井沢などほんのごく一部の別荘地しか流通(売買)がされておりません…。
 昨日、お話ししたお客様は、管理費を支払い続けても仕方がないので一度、ストップしています、と。
 私は、管理費をお支払いされないと管理会社が所有している私道の通行や掘削でもめてしまいますよ、と言うと…別に別荘地に行くことないので、と。
 確かにそのお気持ちもわかります…。

 他の別荘地でも管理費が滞納しているということはよく聞きます。
 管理会社と別荘地の所有者の関係性も時代とともに変化しているのに双方の対応がかわらないままのため、こうなってしまっているんでしょうね。
 私が思う今後の別荘地は、本当にしっかり管理されている別荘地以外は「ただの荒地」になってしまいます。
 理由は、今後、別荘地は相続の際に相続放棄される方が多数となり、かつ、使わない土地のために管理費を払うのがもったいないという方も増えます。すると…管理会社の収益面がひっ迫され、倒産してしまう管理会社が多数でてくるからです。
 そうなると私道を所有している管理会社がなくなり、道路も穴ぼこだらけ、建物を建てようにも水道管が錆びて水漏れしているなんてことになってしまいます。
 売りたくても売れない土地、そういった土地が塊となり、売れない塊(別荘地全体)がでてきしまう…。
こうなってしまうとしっかりその別荘地に居住している方まで被害を被ることになる。

 そう考えると私見ではありますが、管理会社が別荘地の土地を少しずつでも引き受けていく、これが現実的な考えのような気がします。そして、管理会社はその土地は自分で売却すればしたり、他に活用したり、すればいい。
 いつまでも別荘地の所有者からだけの管理費を宛てにしているだけでは、ダメですね。
 何事も「変化」が必要だと思います。

 また、別荘地を相続してしまった方は、このご時世、ババ抜きのババをつかんでしまった状態。
そのため、そのババをお金を捻出してでも、誰かに引き受けてもらう、しかも、早い時期に、これが解決方法。

 今後も増え続けるんでしょうね、いらない別荘地の処分の相談。