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地方の空き家を考える


みなさん、こんにちは。

再建築不可物件コンサルタントの田中です。



 今回は、地方の空き家について。

 つい先日物件調査のため、伊豆諸島の大島に行って来ました。

そこで思ったことは、不動産会社がないこと。

かなり衝撃を受けました。

※実際にはGoogleマップで1社ヒットしたものの現地周辺に行っても不動産会社らしき会社はありませんでした



 併せて島の場合、不動産会社が取引の際の調査項目を調べる時には船等で本島に渡らなければならないことが多いこと。



少子高齢化で地方は疲弊し、売ろうにも貸そうにも窓口になる不動産会社がない。

仮に不動産会社があっても報酬を得てやりくりしていくには大変な労力が必要。

でも、誰かがやらなければならないんですよね。



 全国的に空き家が激増しているのに、市街地では不動産会社が土地を分割して建売分譲をして家を増やしている。

さらに4月からは建築基準法が改正され、未接道物件の大規模改修が出来なくなります。

つまり、今までならリフォーム等して活用出来た再建築不可物件もこれからは大規模修繕が出来なくなり廃墟化していく…、空き家が増えていく…、山間の集落や港町の道路が狭い集落はますます空き家が増えていくのだろうなぁ。



 対策は新規に建物を新築する要件をもっと厳しくし、既存建物の除却費用の補助をし、更地化した土地の固定資産税の軽減率アップを何年か継続し、空き家が減ってきたところで既存建物の除却費用の補助廃止をして町の再生にとりかかる必要がある。

さらに不動産会社の仲介手数料の自由化も必須事項だと思います。ただ、今の政府の動きを見ているといろんなところに良い顔したいのがよくわかるので難しいのかなぁとも思います。



地方の空き家

※写真は先日の大島出張の際に撮影した私のお気に入り写真

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