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農家ではない方が農地を買う大変さ

 みなさん、おはようございます。

再建築不可物件コンサルタントの田中です。



 今回は、農地の売買について。



 私の元には相続された農地を子どもに残したくないので、「タダでもいいからとにかく手放したい」というご相談が数多く寄せられます。

 市街地(市街化区域内)の農地であれば、余程のことがなければ手放すことは容易なのですが、それ以外の農地としてしか利用出来ない田舎の農地や一帯が畑の中にある農地は手放すのが本当に大変。



 なぜ大変かというと農地法という厳しい法律で農地を買える、引き受けられるのが農家の方や農業法人等農家資格がある者に限定されているため。

 例えば、サラリーマンの方が農業をはじめたいからと言っても農業委員会は許可してくれません。

理由は、「農業を知らない方が農業を「業」として出来ないでしょ」と農業委員会は考え、農業学校に通ってからまた来てください、と返されてしまいます。

だから、農地を引き受けられる方が少なく、手放したい方で溢れかえり、日本中に耕作放棄地がたくさんできてしまっている…。



 そんな中、3月上旬にご契約予定となった富山県某所の農地7ヶ所(農振農用地)。



農用地 いらない

 買主様は当初趣味で家庭菜園をされている方で、農家の方ではありませんでした。

それでも「この農地をぜひ欲しい」という強い思いから買主様自ら農業委員会に何度も掛け合い、農家さんで研修を受け、農地法の許可申請。

そして、見事買主様は農地法の許可を取得!

農業委員会と打ち合わせを始めたのが昨年11月、それから許可がでるまでに約3ヶ月、買主様はとっても頑張られました。

きっと、農業委員会の方も買主様の頑張りを評価していただけたのでしょう。



これから荒れてしまっていた農地が買主様の手により青々とした作物があたり一面広がっていくのが見られるのが、とても楽しみですね。(^^)