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孤独死を事故物件と言うべきか

 みなさん、おはようございます。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、孤独死があった物件について。
先日、横須賀市のとあるところの物件の現地を所有者の方と一緒に確認しました。

孤独死 家処分

 所有者の方から聞くところによるとその物件では前の居住者の方が孤独死され、発見が1ヶ月後だったとのこと。
所有者の方としては、その孤独死があった築40年以上、室内に残置物があり、道路が狭く駐車場もない戸建を手放したいとのご意向。
 室内は薄暗く、なんとなく重い空気が漂っていました。
ただ、孤独死、残置物、車庫なし、駅から徒歩20分の山の上ともなると簡単に売却はできません。

 リフォーム業者さんと一緒に現地を確認したため、リフォーム費用も考慮しながら売却方法を考えていきたいと思います。
それはそうと、ここのところ孤独死があった戸建の処分案件が非常に増えております。
少し前まではあまり聞かなかった「孤独死」。
現代においては一人住まいの高齢者の方が増え、それにつられ孤独死されてしまう方も増えているのでしょう。

 孤独死の物件で思うことが1つあります。
 それは、昔は人は自宅で息を引き取ったものでした。
そのため、家で人が亡くなるということは特におかしなことではないのですが、時代が変わるにつれ、昔当たり前だった自宅で息を引き取るということが今では、「孤独死」=「事故物件」となってしまう傾向にあります。
一人で亡くなってしまうことがないような支え合いの世の中がつくれたら、孤独死はもっと減るのでしょうね。