ブログ

借地権トラブル!?借りている土地を返すのも大変な借地権建物

 みなさん、こんにちは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、借地権トラブルについて。
 私が現在ご対応させていただいている案件は、借地権付建物の処分案件。
ご相談者は借地人の方で地代が負担になっていることから借地権を手放したいというご意向でした。
ご相談当初は、借地権付建物を「売りたい」とお考えのご相談者でしたが、地主さんとのやり取りの中でご相談者と地主さんの間で意見の相違が生じてしまい、売るに売れない状況になってしまいました。

 この状況でお客様より「何とかして、借地権を処分したい」と当社にご依頼いただきました。
ただ、すでに相談者の方と地主さんの間ではボタンの掛け違いが生じており、協議もなかなか進まない状況でした。
…が、ここにきて、やっと建物を解体し、返地できそうな状態まで持ってくることができました。

 一時は、借地期限の到来のタイミングで建物の買取請求を、ということも考えましたが、今回の案件については、その間の地代の負担額を考慮すると買取請求は得策ではありませんでした。

 そのため、ご相談者の方で建物を解体撤去し、借地権を返地することに。
借地権付建物 返地
ただ、状況が状況なだけに解体工事に着手する前に借地契約解除の合意書を締結しましょうと双方にご提案させていただきました。

 今回の案件については、何とか少しずつ進めていくことができておりますが、借地は本当にトラブルが多い。
特に地主さんと借地人さんのトラブルは本当に多いですね。
借地権付建物や貸宅地(底地)は、地主さんと借地人さんの関係が良好なことで売りやすくなります。
つまり、資産価値があがります。
万が一、逆に揉めてしまっていて、話もできない状況だと…やっぱり売りづらい。
そのため、地主さんと借地人さんはお互いに良好な関係を築くようにしましょう。!(^^)!