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難あり物件を好む人の落とし穴

 みなさん、こんにちは。
 再建築不可物件コンサルタントの田中です。
 
 今回は、難あり物件の落とし穴について。
 当社には、エンドユーザー様よりたくさんの難あり物件売却のご依頼をいただきます。
 そのため、常時何かしらの難あり物件の売却活動をしています。
 もちろん、現在も難あり物件を販売中です。

 そもそも難あり物件とは…?
 簡単に言うと何かしら問題を抱えている物件で、建替えができなかったり、越境していたり、隣とトラブルしていたり、市街化調整区域の農地だったり等、物件によって様々です。

 そして、ここ最近、販売中の都内の建替えが出来ない戸建のお問い合わせを多数いただきます。
 道路に問題があり、現実的に建替えが難しいため、販売価格も抑えめ。
 こちらの物件にお問い合わせをいただくお客様、貸家業をやっている、もしくはこれから貸家業をしようとしている方がほとんど。
 お話を聞いていると物件のデメリットや購入後の使用方法ばかりを言われているのですが、残念ながら最後は安くして欲しい、とくくられます。
 お客様よりお聞きする物件のデメリットとその対処法についても生半可な知識のため、ちょっと心配…。
 難あり物件を好む方は、こういった傾向にあります。
 そして、不動産会社の営業マンを敵にしてしまいます。
 もちろん、みんながみんなではありませんが。
 
 私は、建替えが出来ないからデメリットを言うのではなく、「建替えが出来なくても○○がいいよね」と言っていただけるお客様にお譲りしたい。
 これは、不動産会社の営業マンを味方にする、というもの。

 みなさんは、自分が売主だとしたら、どちらのお客様にご購入いただきたいですか?

 難あり物件を好む方の落とし穴、それは不動産と不動産会社の営業マンを無意識に見下してしまっていることです。

 逆に自分の振る舞い次第で好条件で売却や購入ができることもある、ということですね。(^^)