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売主が知らない空家物件の売りづらい理由

 みなさん、おはようございます。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、売主が知らない空家物件の売りづらい理由について。
 みなさんの中でも所有している物件、戸建やマンションで空家のものを不動産会社に依頼して売却活動をされている方がいらっしゃると思います。
 ただ、こういった空家物件の売却時には実は売主様が知り得ない売れない理由があるのです。

 例えば、戸建を探して欲しいというお客様が不動産会社にご来店されたとします。
そして、お客様は物件のパンフレットを見ていくつか条件的に近そうだなと思う物件をピックアップして、その不動産会社の担当者に内見を依頼します。
 ここまでは至ってシンプルなことで売主様も想像できると思います。
 次のステップは、不動産会社の担当者による内見の準備です。
 売主様が居住中の物件の場合は、売主様を担当している不動産会社に連絡をして、「○月○日の○時にお客様をご案内させていただきたいので、売主様のご都合を教えてください」と連絡するといった簡単な段取りとなります。
 内見物件が空家の物件の場合には、鍵の段取りをします。
「○月○日の○時に内見したいのですが、鍵はどうしたらいいでしょうか」と。
 
 これによる売主様の不動産会社の対応は様々です。
ここが売主様が知り得ないところです。
例えば、「その時間に鍵を現地までお届けします」や「事前に現地にキーボックスを設置しておきます。設置出来次第、暗証番号をお知らせします」などの対応をする不動産会社はGOOD。
 ただ、売りづらい空家の物件の対応は…「鍵は当社にありますので、当日、内見する前に取りに来てください。内見後、速やかに返却してください」というもの。
 その不動産会社が物件から近ければいいのですが、結構物件と鍵を預かっている不動産会社が遠いこともあります。
 すると…かなりの数の不動産会社の担当者は、決まるかどうかもわからない内見のために鍵を遠くまで借りに行くということはせずに、何かと理由をつけて内見いただかないように誘導されてしまいます。
 実は、どんなに良い物件のでも売主様の知らないところでこういったことが行われています。
 これでは、成約できる物件も成約できません…。
 
 私が、今週末にご案内させていただくお客様。
物件はほとんどが空家の物件。
ご内見いただく物件は、千歳烏山駅と芦花公園駅。
なのに…私がお客様に内見いただくために鍵を借りに行く不動産会社は、錦糸町、渋谷、六本木、少し遠い…。

 その中には大手不動産会社もあります。
 もし、担当者が本当に売主様のことを考えるのであれば、すぐ近くにその大手不動産会社の支店があるのだから、そちらに鍵の管理を移管する、と思いますが…。
 もちろん、物件を売却するために真剣な会社は会社の大小に限らず、お客様に物件を見学いただきやすい環境づくりを徹底されています。
 この違いで空家の物件の売りやすさに格段の差ができます。

 みなさんの空家の物件、内見時の鍵の段取りはスムーズにできていますか?
 もし、鍵の受け渡しなどがスムーズにできない物件だとしたら、それだけで成約率が大幅にダウンしてしまっていること間違いなしです。