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あるのか、ないのか私道の相場

 みなさん、こんにちは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、私道の相場について。
 どことは言えませんが、先ほど、当社にて私道の持分を購入してきました。
私道トラブル リライト
 その私道は、当社の物件の前面道路であり、俗に言うセットバック道路で当社及び前の所有者の方は、私道の持分を所有しておりませんでした。
 そこで先日、私道所有者の方を訪問し、その私道の通行、掘削のお願いをしました。
 結果としては、承諾書に押印するのではなく、私道の持分を購入してほしい、と。
 では、私道の所有者の方より通行、掘削の承諾がもらえないと、何が問題になるのか。
 それは、私道といってもよそ様のもの、そのため、通る時や掘るときは当たり前に所有者の承諾が必要となります。
みなさんも、自分の持っている私道に知らない人が通ったり、勝手に掘られたりされたら嫌ですよね?

 不動産売買の際、前面道路の持分がない私道だったときには、当該私道所有者からの承諾を取得するか、持分が必要です。
 と、言うのも、金融機関より住宅ローンの利用をする際には、その金融機関より私道所有者からの通行・掘削の承諾書の取得が条件として付けられる場合が多々あります。
 もし、その私道所有者からの通行・掘削の承諾書がないと…希望の金融機関より融資を受けることができないことだってあります。
 つまり、それだけ不動産の価値に影響をするってことです。
 もし、住宅ローンを組んだ方が返済を滞ってしまい、金融機関主導で売却するといったときも、私道の所有者からこの私道は通さない、と言われてしまったら、その時点で売却できるものも売却できなくなってしまいます。

 なお、私道所有者の中には、私道の管理が煩わしいのでいらない、タダであげる、という方もいれば、持分30分の1を400万円で売買したこともあります。
 では、私道の金額、いくらが妥当な金額なのか、いくらが相場なのか、これについては、正直相場というものがありません。
 あくまで私道所有者の地主さんとの協議事項となります。
だから大切なんです、地主さんとの良好な関係が。
 不動産売買において、私道トラブルはたくさんあるため、そこそこの金額であれば、購入しておく手もあります。
一方、地方や売れない物件について、お金をかけることが得策でないこともあります。

 不動産は個別要因が強いので、難しいですね。