ブログ

近隣関係と新旧所有者の注意点

 みなさん、こんばんは。
株式会社リライト 代表の田中です。

 今日は、近隣トラブルについて。
 とあるところでご相談いただいた案件、地主さんが私道を単独で所有されており、
不動産会社がその私道に接する土地を購入されました。
 今回のご相談者は不動産会社。(新しい所有者)
 私道の通行や掘削等について、「地主さんとの間を取り持っていただき、持分を
購入したい。適法に建物を建築できるようにしたい。」と。
 そこで私のほうで地主さんを担当する設計会社の方と再三、再四に渡り協議。
 不動産会社の要望をかなえるために地主さんに支払うための
多額の費用の準備もできました。
 …が、その設計会社の方とのやりとりの中でその設計会社の方がどうしても
譲れないと言われる点がでてきてしまい、合意に至らず…。
 理由は、前の所有者の方(旧所有者)が私道の扱いについて地主さんに協議を
せずに勝手にいろいろしてしまったため、新しい所有者である不動産会社には、
協力できない、と。
 新しい所有者である不動産会社には、旧所有者の方より私道についての
取決めは一切申し送りがされていませんでした。
 ただ、実際は協力ができないのではなく、間接的に金銭を請求しているような
話しの流れ。
 こういったことは意外と多い、特に不景気の時には。

 私道所有者の地主さんは近隣と揉めないように、とのご意向ですが、
今回はなかなかに難しい…。
 設計会社の方は、不動産会社が合意をしないようであれば、
不動産会社が所有する物件の出入り口の前にポールを立てて車の
出入りができないようにする、と…。
 どうにも行き過ぎのような気がします。
 
 不動産会社からすると地主さん、近隣住民含め、私道の問題を次の代に
先送りするのではなく、しっかりとみんなで今、解決しておきたいと言っているのですが
このままでは埒があかない。
 しかも、このやり取り、あと一歩で一触即発。
 この協議自体ご破談になってしまうと当然、不動産会社の方は地主さん含め
近隣住民の方の測量時の境界立会いなどには一切応じるつもりがありません。
 すると…一帯が境界立会ができない難あり物件になってしまいます。
 そうしないためにもみんながみんな譲り合いの精神で尊重し合うことが大事。
 例えば旧所有者に何か言いたいことがあったとしても新所有者にそのことをいうのは
ちょっと違う話になってしまいます。
 揉めたっていいことはありません。

 繰り返しになりますが、相手を尊重することが大事、ですね。(^^)