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底地権の買取価格と高く売却する方法

 みなさん、こんにちは。
株式会社リライト 代表の田中です。

 今日は、底地権の買取価格の考えた方について。
 最近いただいた横浜市南区のご相談案件。
ご相談者は土地(貸宅地・底地)の所有者の方。
 その土地は、長年Aさんという方に借地されており、
ご自身では使うことができず、毎月地代をいただいております。
 ただ、終活の際に税理士の先生とお話をされ、「底地は相続税評価額が
実勢価格(実際に売れる金額)よりも高い」と言われたため、
「底地を売却したい」と当社にお問い合わせいただきました。

 仮に底地を売却する場合、一体いくらが妥当なのか…?
実は、同じようなご相談を多数いただいております。
 1つの参考は、「前面道路の路線価×土地面積×1.1(実勢価格への調整)×底地権割合」。
ただ、これはあくまで参考であって正しい金額かと言われると何とも言えません。
 と、言うのも底地の売買金額は、土地所有者と買主間で合意された金額が売買金額と
なるため、前述の参考より高くても、低くても特に問題はありません。
 双方にて十分に協議を重ね決定する必要があります。

 なお、上記の参考での計算方法で一般市場に販売をした場合(借地人以外の方に
売却しようとした場合)、売れるかというと売れないでしょう。
 理由は、前述の通り、底地は購入しても自分で使うことができません。
 そのため、購入者は借地人からの地代を収益とする投資用不動産と考えます。
 すると…ワンルームマンションの投資などでの利回り率が8%前後くらいと仮定すると
おそらく前述の参考での計算方法をだいぶ下回ってしまうことになります…。

 では、底地を高い金額で売却するためにはどうするか?
借地人の方にご購入いただく方法が、底地を一番高く売却できる方法となります。

 よく底地人と借地人のウマが合わないというお話があります。
そういった場合は、信頼できる不動産会社の方に間に入っていただくというのもいい方法です。

 何事もそうですが、お互いに誠意をもって協議すること、大事なことですね。