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借地権付建物が売りづらい理由

 みなさん、こんにちは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、借地権付建物が売りづらい理由について。
 借地権とは、土地所有者つまり地主から土地を借りて、その代わり借地人が地主に対して地代を支払うというもので、借地人は借りた借地に建物を建てたりします。
借地 トラブル
この土地を借りている権利、借地は財産権もあり、相続することも売却することもできます。
ただし…、売却や建替え、借地期間の更新等の際には地主の承諾が必要となり、借地人がその承諾を得るためにはかなりのまとまったお金(承諾料)を地主に支払う必要があります。
前述の通り、借地権付建物は売却することもできますが、借地権付建物の買主の属性や素性によっては地主より「この人に売ることは承諾できない」とか法外な承諾料等を請求されたり、やっとのことで買主を探せたとしても住宅ローンを利用する際には「借地権は評価が低い(基本的に土地に担保設定ができないため)」からと言われその融資が否認や減額されてしまう場合があります。

これらのことから繰り返しになりますが、借地権付建物は売却するためには①地主さんの承諾が必要であること、②金融機関の見る担保評価が低いことが「売りづらい」と言われてしまう所以です。

さらに我々不動産会社から見た借地権付建物の売却は、売主である借地人、買主、そして地主と三者調整が必要となるため、基本的に手間がかかってしまう不動産と考えられがちです。
※所有権物件の売却の場合は売主、買主だけで完結するため

借地権付建物の売却について、最終的には売主である借地人さん、地主さん、買主、それらを取り纏める不動産コンサルタントの「人」がポイントになるのだと思います。

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