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共有不動産トラブルが生み出した最悪のシナリオ

 みなさん、おはようございます。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、共有不動産トラブルについて。
 私のお客様の中に地方の共有不動産が売却できずにお困りの方がいらっしゃいます。

 そのお客様は、土地の持分の1/5とそこに建築されている建物をご所有されています。
 何が原因かというと、売却したくても他の共有者との折り合いが悪く、売却の同意がもらえないこと。

葵区空き家 処分
 つまり、持分100%で売却が出来ないため、売れず、長年放置してきた結果、とうとう建物も崩れ落ち、近隣の住民からのクレームや役所からの適切に管理するようにと言った内容の指導書まで届く状態…。

 この状態までなってしまうとお金をかけて、共有不動産の分割訴訟をしてもきっと売れず、訴訟費用だけがマイナスとなってしまうことがわかる。

 今は、私が間に入り、地道に共有者の関係者と売買について協議を繰り返しています。

 共有不動産には自然とこのような「売れない状況」が含まれてしまっている。
 そのため、相続・遺産分割では安易に不動産の名義を共有にすることは、絶対にしてはいけません。

 相続・遺産分割の際は、その不動産を今後どうするのか、誰が管理していくのかも踏まえて検討する必要があります。

みなさんは、共有不動産で失敗しないようにしてくださいね。