仲介事例相続で取得した空き家を高い金額で売却したい！（川崎市中原区）
| ご相談者： | 相続コンサルタント 横浜市神奈川区 |
この度、私のクライアントが相続で川崎市中原区にある空き家を取得しました。
今後、その空き家を使う予定もないため、良い条件で売却したいとお考えです。
リライトさんのほうで売却のお手伝いをしていただけないでしょうか。
状況
・駅からも近く、平坦で歩ける人気エリアに立地
・老朽化した古家有り
・前面道路は第三者所有の私道となっている
・境界標が一部不明
・土地面積は約50㎡と狭小
解決策
1. 紹介者との打ち合わせ
今回は、いつもお世話になっている相続コンサルタントの方からのご紹介案件でした。
ご相談をいただき、まずは相続コンサルタントの方とお会いして打ち合わせを実施。
その方のクライアントが相続で空き家を取得され、今後、使う予定もないとのことで「好条件」で売却したい、とのことでした。
2. 現地確認の実施
ご相談をいただいてからすぐに現地を確認しました。
現地はJR南武線「武蔵新城」駅から近く、平坦地であることからもとても人気のエリアに立地していました。
現況は老朽化した建物がある状態で、土地の境界標は一部が見当たりませんでした。
3. 役所調査の実施
現地確認の後、すぐに役所調査も開始しました。
調査の結果、住宅地内で特に問題となるようなことは見受けられませんでした。
ただ…前面道路が第三者所有の私道となっていることだけが唯一のウィークポイントでした。
というのも、持分のない私道に接している土地は、私道所有者から通行・掘削の承諾書の取得ができなければ、売却活動の際に欲しいという購入希望者が現れてもその購入希望者の利用する住宅ローンがことごとく否認されてしまうからです。（金融機関は私道所有者から通行・掘削について拒否されると担保価値が大幅に減額していまうため、私道物件への住宅ローンの貸出しはかなり慎重になります）
4. 測量＆私道承諾書の取得
役所調査も終えたところでさぁ売却活動開始、とはならず、まずは一部の境界標がないことからも信頼できる土地家屋調査士の先生に依頼し、測量作業にとりかかりました。
そして、境界立会いの際に私道所有者から境界確認書に加えて私道の通行・掘削についての承諾書の取得に成功。
5. いきなり市場公開はNO
測量も終わり、売却準備が整ったところでさぁ売却活動開始、とはいかず、まずはこのエリアの土地の高額買取実績のある不動産会社（デベロッパー）に向けて1社ずつ買取目線のリサーチをかけました。
というのも、市場に公開してしまった後の情報は売出金額より高い金額で売却することはできませんが、市場に公開する前に買取リサーチをかけることで市場公開後よりも高い金額で売却できることがありますし、実際に過去の多数の案件で市場に出した場合の金額より高い金額で売却してきました。
そして、今回のエリアで、今回のような狭小物件でも高額買取している会社33社にリサーチをした結果を取りまとめ、相続コンサルタントの方と所有者の方にご報告しました。
6. 売買契約の締結と引渡し
高額買取している会社33社のリサーチ結果について、売主様が検討され、後日、売主様より「市場に出しても今回の金額での売却は難しいと思うのでリライトさんにリサーチしていただいた不動産会社の中で買取金額の一番高い不動産会社で進めていただきたい」旨のご返事をいただくことができました。
そして、後日滞りなく、売主様同席のもの、売主様、買主様とで売買契約の締結をし、その2か月後、残代金の授受及び所有権移転・引渡しを終えることができました。
担当者からの一言
今回の案件のポイントは「不動産会社の得手不得手」でした。
今回の売却物件は、誰もが欲しがる人気エリアの駅近・平坦地で、狭小物件・私道持分がないことがウィークポイントでした。
エリア的にはどの不動産会社でも買いたいと思える場所でも実際に今回の土地を買えるのはただ1社のみ。
この1社に高い金額で買い取っていただくためにはどうしたらよいか？
それは売却物件の特徴に合った不動産会社にリサーチをかけること。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、不動産会社にはそれぞれ多かれ少なかれ得手不得手があります。
例えば「土地の造成が必要となる現場は高く買い取るが、平坦地は買取金額が低くなってしまう不動産会社」や「駅近アパート用地の買取には強いが駅からバス便エリアの住宅地にはめっぽう弱い」など。
今回の案件では狭小物件で3階建建築を得意とする不動産会社をメインにリサーチしたため、驚くくらい高い買取金額の不動産会社（買主）をお探しすることができました。
つまり、不動産仲介会社（今回は当社）がどのような不動産会社をターゲットとしてご紹介するかによって売主様の売却金額が大幅に変動してしまうのです。
これについては最終的に売主様がどこの不動産会社に売却をお任せされるかどうか、これに尽きます。
関係者のみなさま、本当にありがとうございました！
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