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買取り事例何十年も放置した崖の上の空家を買い取ってほしい!(横浜市西区)

ご相談者:S.M 様(大手電鉄系不動産会社からの紹介)
神奈川県川崎市

 横浜市西区に相続した不動産があります。
 その不動産は、もう何十年使っていません。
きっと建物も相当傷んでいると思います。
裏にかなりの崖があり、地震などが心配です。
 万が一、この空家で何かあるとこわいので
手放したいと思います。
 御社の方で買い取っていただけないでしょうか?

状況

何十年も放置した崖の上の空家を買い取ってほしい!(横浜市西区) 状況
【所在】横浜市西区霞ヶ丘
・駅から徒歩圏(アプローチに坂を上る)
・裏側の隣地が約5m低くなっており、
 擁壁も老朽化している
・樹木が隣地に越境
・一部道路より低くなっている部分有り
・建物は廃屋化している

解決策

1. 物件資料の受領・下見

 大手電鉄系不動産会社の方経由でご相談をいただき、
資料を受領しました。
 担当の方からは、裏の家が5m低くなっており、擁壁も
老朽化していることから、他の不動産会社では購入できないと
言われたそうです。
 そして、すぐに現地を下見。
 そこには、完全に廃墟となった建物、大きく茂った樹木が
ありました。
 物件は景観を損ねており、隣接地への落ち葉や虫の発生が
現状で維持するのには限界の状態でした。

2. 周辺相場のリサーチ・事業計画の立案

 現地下見後、当社にて買取再販するため周辺相場をリサーチ
しました。
 そして、再販金額を想定し、その金額にて事業計画を立案しました。

3. 売買契約と測量作業

 当社にて購入できる金額を提示し、売主様と協議がまとまり、後日、
売買契約を締結しました。
(現状の廃屋と樹木はそのままの状態で購入しました)
 契約締結後は、売主様にて境界標の設置するための測量をして
いただきました。
 ただ、この測量の際に次の越境が判明しました。
・物件の境界ブロックが隣地に越境
・物件の擁壁が隣地に越境
・隣地のブロック塀の基礎が物件に越境

4. 越境にかかる合意書

 相互の越境物については、建物の建替え時や擁壁の築造替えの
時に是正し、それまでは現状を容認する旨の合意書を締結。
 越境物に関する心配はなくなりました。

5. 引渡しと近隣挨拶

 売主様による境界標の設置も終わり、残代金をお支払いし、お引渡しを
受けました。
 ただ、売主様は何十年も現地に行かれていないことからも建物の鍵を
お持ちでありませんでした。
 そのため、引渡し後、建物の解体業者と一緒に近隣の方をご挨拶に
伺い、建物の鍵なしで解体作業に着手。
 ご近所の方からは、今まで所有者の方に落ち葉を何とかしてほしい、
虫がくるので解体してほしい、複数回要望しても全く対応していただけ
なかった旨のお話をいただきました。

6. 建物解体と地中障害

 建物の解体工事が終わりに近づくころに解体業者より
「地中障害がある」旨の連絡がありました。
 現地に行くと建物があった下からブロック塀や玉石や
廃材などの地中障害が大量にでてきました。
 そのため、解体業者に依頼し、その地中障害物を撤去。

7. 販売活動の開始

 物件をきれいに整地し、見栄えがするようになってから
正式に販売活動を開始しました。
(土地を分割し、2区画で販売)
 ちょうど道路向かいに他社さんの新築分譲住宅の多棟現場が
あったため、そちらの現場にお越しされる方の目につくように
現地看板を設置しました。

8. お問い合わせからご契約・お引渡し(B区画)

 現地看板設置後、その看板が功を奏し、すぐにお問い合わせが
あり、水面下の状態で1区画成約することができました。
 そして、買主様の融資も承認され、無事にお引渡しをすることが
できました。
 お隣の方がご高齢の方でどんな方がお引越ししてくるのか
気にされてていたため、私のほうでお隣の方に買主様をご紹介
させていただきました。
 その際にご近所の方からは廃墟と大きな樹木がなくなり、
現地がきれいになったこと、買主様がとても感じがいい方で
安心した旨のお話をいただきました。

9. お問い合わせからご契約・お引渡し(A区画)

 もう1区画は、一部道路より低くなっている土地でしたが、
その分、販売価格で調整しました。
 当社が売主として物件を公開し、すぐに他社さんよりお申込みを
いただき、ご契約を締結。
 無事にお引渡しを終えることができました。

担当者からの一言

 今回の案件のポイントは、「買えないものを買う力」でした。
お隣さんとの高低差がかなりある土地。
 土地を高く買うと言われているパワービルダーは、この高低差、擁壁が
ネックとなり、購入することができませんでした。
 ただ、当社は崖地も積極的に購入しているため、その点を活かし、
事業化することができました。
 擁壁については、築造替えすると2,000万円以上の費用がかかって
しまいますが、当社では既存の擁壁をそのままに建物を建築する方向で
進めました。
 老朽化した擁壁をそのままに建物を建てる方法、このノウハウがあれば
崖地だから売れないということはありません。

 今回のプロジェクトでは、放置空家が廃墟となっていたため、
そういった面でもプロジェクトを完結でき、買主様の新しい建物が
建つことが近隣の方にとってもWIN WINの関係となりました。

 関係者のみなさま、本当にありがとうございました。

 崖上、崖下で売れないと言われた不動産のご売却・買取に関する
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