仲介事例接道幅員が狭く再建築不可の老朽建物付き土地を1年半がかりで1円で売却(宮城県石巻市)
| ご相談者: | J.S様(当社ホームページからのお問い合わせ) 宮城県石巻市 |
売主様は石巻市にお住まいの方で、
長年この不動産の扱いに悩まれていました。
地元の不動産会社にも相談しましたが、
「再建築不可のため取り扱えない」
と断られてしまい、具体的な解決策が見つからない状況が続いていました。
売主様が最も不安に感じていたのは、
「この再建築できない不動産を、子どもに残してしまうこと」
でした。
使う予定もなく、売ることも難しい。
それでも建物は老朽化し、管理負担だけが増えていく――
このままでは将来、お子様に大きな負担を残してしまうのではないかという強い危機感をお持ちでした。
状況

■ 物件概要
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所在地:宮城県石巻市
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種別:建物付き土地
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状況:再建築不可
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主な理由:
・接面道路の幅員が極めて狭く、建築基準法の接道義務を満たさない
・建物は老朽化が著しく、維持管理が困難

解決策
■ 再建築の可能性を検討(建築基準法43条協議)
当社では、再建築不可と判断された物件であっても、
安易に「売却しかない」と決めつけません。
まずは、
建築基準法第43条による建築許可取得の可能性について、
石巻市の建築指導課と協議を行いました。
しかし、
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接面道路の幅員
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周辺環境
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安全性の確保
といった点から、
43条許可による建替えは困難との結論に至りました。
この結果を踏まえ、
「建替えによる再生」ではなく、
現状のままでの売却による解決へと方針を切り替えました。
■ 再建築不可 × 老朽建物という現実
本件は、単に再建築不可というだけでなく、
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建物の老朽化が進行
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修繕・解体にも費用がかかる
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利用用途が極めて限定的
という条件が重なっていました。
そのため、
一般的な価格での売却は現実的ではない
と判断し、販売価格は1円からスタートしました。
■ 時間的制約 ― 冬の到来
宮城県という地域特性から、
冬に入ると売却活動が停滞するリスクも大きな課題でした。
積雪や寒さの影響で、
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現地確認が減る
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問い合わせ自体が減少する
ことが予想されたため、
「本格的な冬が来る前に出口を作る」
という明確な目標を持って売却活動を進めました。
■ 解決のポイント
売却活動は長期化し、約1年半を要しましたが、
最終的に以下の条件を受け入れてくださる買主様とご縁がつながりました。
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再建築不可であることを理解
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建替えを前提としない利用(物置として使用)
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遠方(静岡県在住)のためオンライン契約を希望
売主様(石巻市)・買主様(静岡県)・当社(横浜市)という
広域取引となりましたが、
当社スタッフの廣澤が中心となり、
完全オンラインでの売買契約を実施。
これにより、
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売主様の移動・手続き負担を軽減
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買主様の希望も実現
双方にとって納得感のある形での解決となりました。
■ 解決結果
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再建築不可・老朽建物付き土地を売却
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売主様の「子どもに負担を残したくない」という想いを実現
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1円で1年半売れなかった物件に明確な出口を創出
当社としては、調査・売却・契約業務を含めると
採算の取れる案件ではありませんでした。
しかし、
相場のない再建築不可物件に、相場をつくる
という点において、非常に意義のある解決事例となりました。
担当者からの一言
■ 再建築不可でお悩みの方へ
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接道がない・狭い
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建築基準法43条も難しいと言われた
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地元不動産会社に断られた
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子どもに負担を残したくない
こうした再建築不可物件でも、
「建替え」以外の出口が見つかるケースはあります。
再建築不可でお悩みの方は、
ぜひ一度、状況整理からご相談ください。




