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いらない不動産、子どもに残さない努力

 みなさん、おはようございます。



再建築不可物件コンサルタントの田中です。







 今回は、いらない不動産について。



 昨日お打ち合わせしたお客様(お母様)は、横浜市内に借地権付建物を所有されている方でした。



そのため使用の有無にかかわらず、毎月地代がかかるうえに数年後に借地権の更新料が数十万円かかってしまう…。



さらに借地の一部に他の方名義の建物があり、お客様の建物自体も一部お隣の借地人越境し、かつ、長屋で築50年超…。



さらに、さらに一部を貸しているため、壊そうにも壊せず、生殺し状態。涙







 お客様は数年前なら子どもにこの不動産を残さないために不動産会社などに相談するも、不動産会社からは「売れないよ」と言われてしまう始末。



そして、役所などで開催される法律相談会では弁護士の先生より「相続放棄しかないですね」と言われてしまったそうです…。







 一方、お客様からは「とにかくみんなが良くなるようにしたい」というご意向をいただきました。



対話 ご近所

そこで私がお客様にお伝えしたことは、「建物を借りている方、お隣の借地人さんなど関係者の方々とお会いして、対話をしましょう。私もお手伝いします。」と。



今回の案件については、お客様が口火をきっとものの、関係者全員に近い将来でてくるトラブル。



そのトラブルを前倒しし、今、顕在化することで将来トラブルにしないようにする。







 お客様との打ち合わせにはお子様もご参加されていましたが、お子様としてはどうしてもお客様がご存命中に決着して欲しいことのようです。



それもそうですね、お客様に万が一のことがあったとき、お子様が詳しく知りもしないお母様と同世代の方々とお話しをしていかなければならないので、お子様としては出来る限りそういった事態は避けたいと思うのは、普通ですよね。







 いらない不動産を子どもに残さないためには、まず考え、協力者をみつけ、一緒にゴールに向かい前進していく、これに尽きます。



あとはちょっとの勇気です。(^^)



いらない不動産を所有されている方は、お子様のためにちょっとの勇気を振り絞ってみてはいかがでしょうか?