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売れない不動産 44分の1

 みなさん、こんにちは。

再建築不可物件コンサルタントの田中です。



 今回は、売れない不動産について。

 先日お客様からいただいた都内にある1件の売工場の売却相談。

お客様からはもう何十年も売れていないといいます。



 その理由は、昭和45年に仕事仲間44人でお金を出し合い、その工場を購入されたそうなのですが、名義もそれぞれが44分の1を所有されている状態で、そのほとんどの方が行方知れず。

きっとお亡くなりになってしまい相続が発生している方もいると思います。



 このような共有不動産は、通常の相場で売却するためには、全員の持分を一緒に売却し、買う方が持分100%となるような売り方をしてあげる必要があります。

 自分の持分44分の1だけだとメンテナンスはできるものの排他的に使用することも出来ません。

当然、売却も難しい…。



共有不動産 売れない

以前、高知県室戸市の共有不動産を売却した時は共有者間で連絡がとれず、弁護士の先生が2年がかりで共有者の意見の取りまとめをしたということもありました。

売れない不動産にもかかわらず、売主様が拠出した弁護士の先生への費用は、結構な金額だったに違いありません。



 そのような不動産の持分でも当社であれば、ノウハウを駆使して、対応が可能。

ただ、今回のお客様に限っては「いくらで売れるかもわからないのに持分の相続登記出来ない」とのことで当社がお手伝いすることはありませんが、このままいくとお客様はお子さまに負動産を残してしまうことになる…。

でも、意外とこういうことって結構あるんですよね。