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またまた熱海の難あり物件!?

 みなさん、こんにちは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、難あり物件について。
 当社には日々、たくさんの難あり物件の売却というより「処分」のご相談があります。
しかも、その数は年々増加傾向にあります。
 そういった難あり物件の特徴として多いのが「田舎」、「崖地」、「車が入らない」、「建替えできない」といったものです。
 きっとこれからさらに人口減少が進み、土地や戸建の在庫が増えると…一体どうなってしまうのだろうか?
新築戸建は総量規制をしなければ、空家の増加を加速させるだけになってしまうような気がします。

 そんなことを考えつつ、お盆期間中のため、私は一人ゆっくりとデスクワーク。
難あり物件の契約書の作成。

相続 空家
 契約物件は、静岡県熱海市にある戸建2棟。
ただ、駅からは心臓破りの坂を15分延々と上らなくてはならない上に車庫がないため、車では行けない…。
あの坂は私でも毎日上りたくないと思えるほど。苦笑

老朽化建物 リライト
 極めつけが2棟の建物のうち1棟は、なぜか屋根に大きな穴が開いている。
2階の1部屋が雨風にあたっており、その影響もあり、2階の床が腐り、1階の天井が抜けている。
この物件は、空家になって10年。
売主様は相続されてほとんど現地に行くこともなく、現地は荒れ果ててしまった状態…。
 空家になった当初すぐに売却していれば、そこそこの値段がついたかもしれない。
何とかこの状態でも買主様をお探しすることに成功したので今回は、良しとしよう。

 でも、こういった物件って結構多いんですよね。
 きれいな住宅地の中であれば、所有者の方も近隣の方も相互に意識されると思うのですが、山の奥で周りにも同様の空家が散見されるところだとお互い様と思ってしまい、管理もされなくなってしまいます。
最終的にはこういった不動産が増えることで地域の景観を損ね、地域としての価値を下落させてしまう。

 そうならないためには、「管理されていない空家」を増やさないことが大切。
管理されていない空家も地域の価値の1つとして捉え、みんなで協力し合って地域の価値を落とさないよう行動していく必要があるのです。