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「いくら借りられるか」ではなく、「いくら返せるか」―住宅ローン時代に本当に大切なこと

 みなさん、おはようございます。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、住宅ローンについて。
最近、Yahoo!ニュースで住宅ローンに関する記事を見かけました。
そこには、「年収に対してどれくらい借りられるのか」という内容が書かれていました。

確かに今は、低金利時代が長く続いた影響もあり、以前よりかなり高額な住宅ローンを組める時代になっています。
金融機関によっては、年収の7倍~10倍近い融資を提案されることも珍しくありません。

でも、私は不動産業界の現場で長年仕事をしてきて、いつも思うことがあります。

それは、

「借りられる金額」と「返せる金額」はまったく違う

ということ。

これは、中学生でもわかるくらいシンプルな話です。

たとえば、
銀行から「5,000万円借りられますよ」と言われたとしても、

・毎月の返済
・固定資産税
・火災保険
・修繕費
・管理費・修繕積立金(マンション)
・車の維持費
・子どもの教育費
・親の介護
・将来の老後資金

まで含めて考えなければ、本当に安全な住宅購入とは言えません。
 

不動産会社の現場で実際によくあること

私はこれまで、

・住宅ローン返済が厳しくなった方
・相続した実家を手放したい方
・売れない空き家を抱えた方
・再建築不可物件を所有してしまった方

など、多くのご相談を受けてきました。

その中で感じるのは、住宅購入時に「借りられる額」を基準にしてしまった方ほど、後々苦しくなっているケースが多いという現実です。

特に最近は、

  • 建築費の高騰
  • 金利上昇リスク
  • 人口減少
  • 空き家増加
  • 修繕費高騰

など、不動産を取り巻く環境が大きく変わっています。

つまり、
「買えば資産になる時代」ではなくなってきているのです。
 

再建築不可物件ではさらに注意が必要

再建築不可物件の場合は特に注意が必要です。

なぜなら、

  • 金融機関の融資条件が厳しい
  • 売却時に買主が住宅ローンを使えないことがある
  • 建替えできない
  • 将来的な出口戦略が難しい

という特徴があるためです。

実際に私は、

「安いから買ったけど、売れなくなった」

というご相談を何度も受けています。

確かに再建築不可物件は価格が安く見えます。
ですが、“安い理由”が必ず存在します。

だからこそ大切なのは、

「買えるか」ではなく「持ち続けられるか」

なんです。

月々の返済は“今”ではなく“未来”で考える

住宅ローンを組む時、多くの方が現在の収入を基準に考えます。

でも、本当に大事なのは10年後、20年後。

  • 転職したら?
  • 病気になったら?
  • 子どもが進学したら?
  • 定年後は?
  • 金利が上がったら?

そこまで考えておかなければ、不動産は「夢のマイホーム」ではなく、「人生を圧迫する固定費」になってしまいます。
 

不動産は「見栄」ではなく「人生設計」

最近はSNSなどで、
豪華な住宅やタワーマンションを見る機会も増えました。

ですが、他人と比べる必要なんてありません。

大切なのは、

  • 家族が安心して暮らせること
  • 無理なく返済できること
  • 将来売却や処分で困らないこと

です。

不動産は、人生を豊かにするための道具。
人生そのものに振り回されてはいけないと思うのです。
 

最後に

私は全国の売れない不動産や空き家問題に向き合う中で、強く感じています。

これからの時代は、

「高く買う時代」ではなく、
「無理なく持つ時代」

です。

住宅ローンは、
「いくら借りられるか」ではなく、

「いくらなら、笑顔で返済し続けられるか」

を基準に考えるべき。

それが、将来後悔しない不動産購入につながると思います。

ちなみに、住宅展示場でテンションが上がっている時に営業マンから
「皆さんこのくらい借りられていますよ」と言われると危険です。(笑)

冷静に、電卓を叩きましょう。

同じようなお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。