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【境界標に目がいく登山】大山山頂で感じた「誰も見ない土地」に向き合う仕事

 みなさん、おはようございます。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 昨日は思い切って会社を休み、丹沢・大山へ登山に行ってきました。
日常から少し離れ、自然の中で体を動かす時間は、やはりいいものですね。

山頂に到着した瞬間、目の前に広がった景色は圧巻。

大山登山

言葉では言い表せないほどの絶景と、しっかり自分の足で登り切った達成感。
「ああ、来てよかったな」と、素直に思えました。


山頂でも気になる「境界標」…完全に職業病です

ただ、そんな感動の中でも、
なぜか目に入ってしまうものがありました。

それは――
登山道沿いや山頂付近に点在する境界標

「こんな山の中にも境界標があるのか…」
そう思った瞬間、頭の中ではもう仕事モードです。

・誰かがここで
・所有者立会いをして
・測量をして
・境界を確定させた

その地味で、時間も手間もかかる作業があって、
この一本の境界標が、ここに存在している。

山の中でそんなことを考えている自分に、
「これはもう完全に職業病だな」と、思わず苦笑してしまいました。


大山の所有者は誰?実は“みんなの山”ではありません

ここで少し、土地の話を。

「大山って誰のもの?」
登山をされる方なら、一度は疑問に思うかもしれません。

実は大山は、

  • 国有地

  • 神奈川県有地

  • 伊勢原市などの市有地

  • 寺社(大山阿夫利神社)所有地

  • そして一部は民有地

これらが複雑に入り組んで構成されています。

つまり、
「あの山全体が一つの所有者」ということは、ほとんどありません。


富士山や他の名山も、実は同じ構造です

これは大山に限った話ではありません。

例えば――

  • 富士山
     山頂部は浅間神社、8合目以下は国有地・県有地・市町村有地・民有地が混在

  • 高尾山
     国有林・東京都有地・寺社地・民有地が混在

  • 六甲山・比叡山
     こちらも同様に、複数の所有者が存在

名山であっても、
境界があり、所有者がいて、測量があり、権利関係がある

誰も見ていないように思える山の中でも、
不動産としての「現実」は、確かに存在しています。


「誰も気にしない土地」に向き合うという仕事

当社が日々向き合っているのは、

  • 再建築不可の土地

  • 山林・原野

  • 私道や持分だけの土地

  • 調整区域のいらない土地

  • 境界が曖昧で放置された不動産

こうした
「誰も見ない」「誰もやりたがらない」土地です。

大山で見た境界標を前にして、
「この仕事を選んでいなければ、きっと気にも留めなかっただろうな」
と、改めて思いました。

でも、誰かが向き合わなければ、
土地はただ“問題”として残り続けてしまいます。


山も土地も、放っておけば荒れる

登山道が整備されているから、安全に登れるように、
土地もまた、手をかける人がいて初めて活きるものです。

再建築不可、境界不明、使い道がない土地――
そう言われる不動産にも、
きちんと向き合えば、出口は必ずあります。

昨日の大山登山は、
体だけでなく、仕事への向き合い方も、
少し整えてくれた気がします。

今日からまた、
「難しい不動産」に正面から向き合っていきます。