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増え続ける「売れない不動産」問題 私道の処分に苦戦したリアルな体験談
みなさん、おはようございます。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。
今回は、「売れない不動産」について。
みなさんは、全国的に「売れない不動産」「処分できない土地」が増えているのをご存知でしょうか?
空き家や古家、山林、そして“私道”など、買い手がつきにくく、譲渡も難しい不動産が年々増加しています。
今回は私自身が所有している【横浜市旭区の私道】をどうにかしようと奮闘した、実際のエピソードをお話しします。
■売却も寄付も難しい…私道という存在
数年前、知り合いの不動産会社の方から頼まれ、横浜市旭区内の私道を私個人名義で引き受けました。
当時は「すぐに処分できるだろう」と思っていたのですが――甘かった。
そのまま所有を続けてしまうと、将来、私に万が一のことがあった際に、妻や娘に“いらない私道”が相続されてしまいます。
そうならないように、今回この私道の**「処分・譲渡・寄付」**に動き出しました。
■「誰でもいいから引き取って」はNG!譲渡の難しさ
「いらない土地だから、タダであげるよ」
…実はこの考え、かなり危険なんです。
もし譲渡先が悪意ある人だった場合、道路の通行を妨げるなどのトラブルに発展する可能性もあります。
特に“私道”は周囲の住民の生活に直結しているため、慎重に譲渡先を選ばなければなりません。
まずは私道に面した隣接地所有者へ「無償で譲渡します」と伝えようとご訪問したのですが…あいにくのご不在。タイミングも大事です。
■行政(横浜市)に寄付できるのか?→結果はNG
次に私は、「横浜市にこの私道を寄付できないか?」という相談のため、旭区の土木事務所へ。
…しかし、対応窓口は市役所本庁の道路局 路政課とのこと。窓口を間違えました(汗)。
午後から市役所本庁の担当課へ直行して再度協議。
そこで判明したのは――
横浜市が寄付を受け入れる私道には“通り抜けできる”ことが必須条件。
つまり、袋小路の私道や行き止まりの道は、原則受け取ってもらえません。
幅や舗装状況なども審査の対象です。
■“売りたくても売れない不動産”が全国で増えている
今回のケースに限らず、全国的に「売れない」「譲れない」「寄付もできない」不動産が増えています。
- 相続したけど使い道がない土地
- 建物が古すぎて売れない貸家
- 私道や共有名義でトラブルの可能性がある不動産
- 行政にも引き取ってもらえない不動産
こういった“扱いづらい不動産”は、放っておくと固定資産税だけがかかり(一部固定資産税もかからない不動産もありますが)続け、相続トラブルの火種にもなりかねません。
■【まとめ】誰かがやらなきゃ片付かない、それが“処分困難不動産”
今回の私道も、行政に断られ、今のところ私の名義のまま。
現実的な方法としては、やはり隣接地の方と再度お話しし、丁寧にご説明して引き取っていただくしかありません。
不動産の処分には時間も根気も交渉力も必要です。
「売れない不動産」「いらない土地」を持て余している方、どうか一人で悩まずにご相談ください。
■【不動産の処分にお困りの方へ】
株式会社リライトでは、これまでに…
- 相続放棄された土地
- 1円でも売れない空き家
- 引き取り手のない山林・原野
- 私道・共有名義の土地
- 建替えが出来ない戸建
- 問題を抱えた借地・貸宅地
- 市街化調整区域の分家住宅
- 農地
など、さまざまな困難案件と向き合ってきました。
また当社は全国対応もしています。
「処分できない不動産」でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。(^^)
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