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仲介事例地元不動産会社で売れなかった土地を処分したい!(静岡県牧之原市)

ご相談者:横浜市内の不動産会社 様
横浜市瀬谷区

 父が他界し、父が経営していた会社を相続しました。
もともと父は不動産が好きでいろんなところに不動産を所有していました。
 今回は、そのうちの1つで静岡県牧之原市にある土地です。
 当初は、ボロボロの空家が建っていましたが、建物の老朽化が激しく、風が強い日に建物の一部が飛んで周辺の方が心配されていたことももあり、それを解体し、更地にしました。
 そのため、固定資産税も高くなり、このまま持っているわけにもいかず、地元不動産会社に売却の依頼をしました。
 ところがいつまで経っても具体的なお話をいただけませんでした。
私共としては、何とかこの土地を処分したいと思います。
御社にて売却のお手伝いをしていただけないでしょうか?

状況

地元不動産会社で売れなかった土地を処分したい!(静岡県牧之原市) 状況
【所在】静岡県牧之原市福岡
・駅からバス便のエリア
・南西角地のため、日当たり良好
・周辺には多数の空地や空家がある
・津波浸水エリア内
・海まで400m

解決策

1. お客様との打ち合わせ

 お客様から前述のご相談をいただき、お会いして面談を実施。
その際にお客様がお持ちの資料の写しをお預かりしました。
 お客様とのご意向は、「地元不動産会社で売れなかった土地を何とか処分したい」というものでした。

2. 物件調査とそれぞれの特徴

 お客様の面談後、すぐに調査を開始。
 まずは、市役所・土木事務所などから始めました。
 特に土地としての問題はなかったものの、海が近いため、津波浸水想定区域内と指定されていました。
 今回の物件に限らず、海に近い地域は比較的平坦地が多く、そのため、津波の際の浸水エリアに指定されているところがほとんどです。

3. 物件調査と周辺住民へのヒアリング

 役所での調査を終え、向かった先は現地。
 物件現地では、境界標や越境、ゴミ置場などを確認し、近隣住民の方へもご挨拶をしました。
 近隣住民へのご挨拶は、土地の需要がないか、周辺の市況の動向をヒアリングするためでした。
 すると…お隣の方からは「このあたりは東北の震災以降、みんな津波が怖いといって内陸に引っ越してしまい、空家ばかりです。私も来月には内陸に引越します。」というお話がありました…。
 実際に物件周辺を見渡すとそこら中に空地や空家がありました。
 このようにこちらの物件に限らず、東北の震災以降は沿岸部の住宅需要が激減してしまったのです。

4. 販売活動の開始と厳しい現実

 物件調査後、すぐに調査内容をまとめ、お客様へのご紹介用図面の作成に取り掛かかりました。
 ご紹介用図面完成後、不動産会社専用サイトはもちろん、他の不動産検索サイトにも情報を掲載。
 いざ、売却活動を開始すると…伸び悩むお客様、他社さんからのお問い合わせ。
 インターネットでもお客様に閲覧されていない週もあったほどです。
 このように田舎の土地は、需要が少ないため、売却活動が難航してしまうことが多々あります。
 でも、これが現実なんです。

5. 購入申込書の取得と売買契約の締結

 お客様からのお問い合わせがないからと言って諦めるのではなく、売主様と二人三脚で価格を変更しながら、売却活動を続けていきました。
 そして、最終的に物件からすぐ近くにお住まいのハウスメーカーで家を建てたいというお客様より購入申込書をいただくことができました。
 その後、買主様の融資の事前審査の承認がおりた段階で売買契約を締結しました。

6. 融資の本審査と物件のお引渡し

 売買契約締結後は、買主様に融資の本審査のお申込みをしていただきました。
 そして、問題なく融資の本審査の承認がおりたところでお引渡しの日程を調整し、後日、無事に残代金・お引渡しを終えることができました。

担当者からの一言

 今回の案件のポイントは、「田舎の不動産市況」でした。

 今回、田舎の土地の売却活動を行い、実際に肌で感じたことは「こんなにも地方の不動産市況は厳しいのか」ということでした。
 土地は南西の角地で日当たりも良い、かつ、南側道の幅員もそこそこ広く、200万円以下の土地にもかかわらず、お客様からのお問い合わせが少なかったのは正直、驚きました。

 最終的には地元愛に溢れるご家族にお求めいただくことができ、無事にミッションを完了することができ良かったのですが、これが私の会社がある横浜や人気がある都内だとしたら、きっとここまで売却に苦労することはなかったと思います。

 今後は、人口減少で空家問題が進み、将来はどちらか一方のお隣が空家になるとまで言われています。
 そう考えると田舎にある不要な不動産は、早めに売却か活用を考えないと本当に手放せなくなってしまうおそれがあります。

 最近では市町村でもマイナス(持出ししてまで)で土地を売却するところがでてきました。
 今後、田舎の不動産市況は悲惨な状態になってしまうことが予想されますが、そこは私たちみんなで力を合わせ、何とか活用方法を考えていきたいものですね。

関係者のみなさま、本当にありがとうございました!

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