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売れない不動産を持ち続けることの心の重荷

 みなさん、こんばんは。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、「売れない不動産を持ち続けることの心の重荷」について。
私のもとには年末年始でたくさんのお客様より売りづらい不動産の処分のご相談がありました。
 本日、そのうちの2組のお客様と実際にお会いして、その不動産の処分について打ち合わせをしました。
 1組は福島県福島市の土地で、福島駅よりバス便エリアの昔ながらの住宅地の一画にある土地でした。
使ってもいない土地なのに毎年固定資産税と草刈り代がかかっている、と。
 周辺地域では、バス便のためかあまり不動産が売買されていない…、売りづらい…。
 
熱海市 ぼろアパート リライト不動産
 もう1組は、静岡県熱海市の崖の上にあるボロボロのアパート。
 駅からバス便エリアでかつ、道路から4mくらい土地があがっており、建物はボロボロ。
 建物を取り壊すにも重機が入らず、解体費用が割高に。(おそらく400万円くらい)
リフォームするにも1,000万円以上の費用がかかってしまう。
海と花火は見れるものの…、売りづらい…。

2組のお客様ともにすでに地元不動産会社に売却依頼をされ、「売れない物件」と断られてしまったそうでした。
 そして、お客様ご自身で市役所や県庁に「何とか不動産を寄付したい」とご相談されましたが…結果はむなしく、行政側では寄付は受け付けられない、と…。

 2組のお客様は、「とにかく手放せればいい。タダでもいい。この不動産を持ち続けたまま死ねない。私が生きている間に処分することが私の最後の仕事。売れない不動産を持っているということを考えるだけで夜も寝られない。」と。

 今回の2組のお客様について、福島県の土地は当社にてお引取りさせていただくことにしました。
もちろん、積極的に引き取るのでなく、お客様にお願いされたため。
 熱海市の不動産については、物件調査をし、現地のボロボロのアパートも見てから方向性を決めたいと思います。
年始早々、結構ハードな売却案件です。汗