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現在進行形、農地売却の手順

 みなさん、おはようございます。
再建築不可物件コンサルタントの田中です。

 今回は、私が現在ご対応させていただいている農地の売却について。
 その農地は、私の会社からかなり離れた某県にあり、売主様が何十年もご所有されてきた入口がない農地でお子様にこの農地を残せないということで当社にご相談いただけました。
 もちろん、当社にご相談いただく前に売主様は地元不動産会社、大手不動産会社数社に売却依頼をされましたが、入口もない難あり農地ということで相手にされなかったようです…。

 また、未線引き区域ということもあり、売却には農地法の許可が必要となることもネックとなりました。

 私がやらなければ、きっと他の方ではご対応が難しいと思い、お仕事をお引受けさせていただきました。
 売主様とお話ししたところ、その農地の隣も売主様が所有されており、第三者に借地している土地でした。

繰り返しになりますが、農地の売却には農地法の許可が必要なのですが、入口がない農地は非常に許可が取りづらい…。
農地売却 リライト横浜
 そこで監督官庁と関係者と協議をし、その難あり農地を隣の借地人さんに無償で家庭菜園として貸すという使用貸借契約を締結し、農地法の転用許可を取得。(^^)

 これから現地の借地している土地から農地まで出入りが出来るように一部ブロック塀を撤去し、現況証明の取得、完了報告、地目変更登記という流れになります。

そして、この地目変更登記が完了すれば、農地ではなくなります。
 農地でなくなれば、農地法の許可も不要に。
 ちなみに入口がない難あり農地ですが、農地以外にできれば、すでに欲しいという購入希望者は見つけられています。

 農地法は法律なので違反は出来ません。
 そのため、売却には時間もお金もかかります。
それでもお子様の代には残せない。
 みなさんは、いつから農地を手放すために動きますか?

 農地は高額では売却出来ないのに難易度だけが高い。
 他の不動産会社が対応されない理由もわかる気がします。

 ただ、不動産でお困りの方がいれば、誰かが対応しなければなりません。
 だから私は日々、東奔西走しているのです、難あり物件を売却するために。^_^

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